360度どこから見ても完璧でなければ…という思い
いい子だと思われたい。
手のかからないちゃんとした子だと思われたい。
こんな考えが、小さい頃から私の中にしっかりと根付いていました。
そして、周りの子も同じ思いを持っているものだと信じて疑いませんでした。
そのため、クラスメートが平気で先生に怒られることをしてしまう感覚が分かりませんでした。
先生に怒られることは避けられるのに、なぜそのための行動を取らないんだろう?
どうして、あえて自分の評価を下げることをするんだろう?
常に、こんな疑問を持っていました。
どんな点においても、ほころびのないように振舞いたい。
そのためなら、自分の気持ちが犠牲になってもかまわない。
こんな思いに追い立てられ行動を続けた結果、
「手のかからないちゃんとした子だと思われたい」という幼い頃からの願望はある程度達成できていたと思います。
でも……成長するにつれ、少しずつ感じていたことがあります。
心から楽しいと思える瞬間がほとんどない。
笑っていても、それは楽しんでいる自分を演じているだけ。
自分の気質に気づいた今は、その理由が分かります。
自分の決断はいつだって、「周囲からどう思われるか?」という他者目線を基準にしたものでした。
ゆえに、その決断によって自分が幸福を感じるかどうかは考慮していなかったのです。
自分の幸せに向かった行動をとっていなかったことになります。
その上、360度どこから見ても高評価を得られる自分でなくてはいけない、という思いに縛られていたので、
少しでも他者からの評価を落とすことをしていないか不安でいっぱいでした。
これでは、どんなに恵まれた環境に置かれていても、
幸せを感じられなくなってしまいますよね…💦